闇のこどもたち
闇のこどもたち、、上映されてる映画館が少ないので、板橋まで足を運んで見てきました。
想像以上に、重くて救いようのない辛い話でした。
貧困から親が子供を売り、売られた先では外国人の性奴隷なり、臓器移植なりに利用されます。親は売られた先で子供がどういう使われ方をするのか想像できないのでしょうかね。分かってて売ってるんなら絶望的です。フィクションとはいえ、人身売買はアジアの都市伝説じゃなさそうです・・。タイの路上にも脚のない物乞いが現に何人もいましたから。
世界で上演されて貧困がもたらす問題を共有してもらいたいもんです。
タイバージョンの予告で本編のあらすじが分かるようになってるんでよろしければどうぞ。
原作も読み始めたんですけど、更にエグイ描写でこのことが頭から離れません・・
- 作者: 梁石日
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/04/01
- メディア: 文庫
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ちょっとでも知ってもらった方がいいんじゃないかと思って、かなりネタバレしますね。
買われた子供は檻に入れられ、大人から手痛い調教を受けた後、白人日本人から激しい性の奴隷になり、果てはエイズ感染。
エイズ感染した商品価値のない子供はゴミ袋に入れられ闇に葬られます。
はたまた病気にかかってない子供の場合は、臓器をえぐりとられ臓器移植に利用されます。映画ではその臓器が心臓なので、それは死を意味します。
一人のエイズ感染した女の子は妹会いたさにゴミ捨て場から這いつくばって実家に向うんです。その妹も既に売られ、臓器売買されてるとは知らずに。親はエイズに侵されて動けない子供を、鳥小屋みたいなとこに食事だけ置いて放置。仕舞いには病気が感染しないようにまだ生きてるのに火をつけるんです・・ショックすぎて涙も出ませんよ。
さすがにその姿を見て母親が号泣してたましたけどね。。。あんたがテレビと引き換えに売った子供の行く末だよ。
誰しも生まれた意味があるっていうけど、
親の不始末で生まれた命に意味なんてないかもしれない・・・
スラムや荒れた農地に住む人たちの貧困からくる不幸は、教育がされない限り半永久的に続くでしょうね。
金がない→子供の頃から遮二無二働く→字も書けない→いい仕事にありつけない→(でも子供はできる)→食わす金もない→最悪子供を二束三文で売る・・って。
で。最近、これとは別件で身をもって思ったんですよ。
貧困で苦しんでる人には一時的な経済支援するより、自分たちの力で生活できるように知恵をつける支援が必要だってこと。
貧しい人には正しい教育と知識を与えるっていう支援をしていかないと
同じことの繰り返しで、一時的な救いにしかならない。
支援者に依存するのが仕事だと思っちゃう。
近い人の生活すら守れてない、肥満なんてゆう贅沢病にかかってる人が世界相手にどうこうできるなんて思えないんですけど・・・色々支援先を調べてます。糞尿交じりの水を飲料水にしてるとこがあったり、どこもかしこも貧困で劣悪な環境で暮らしていて、ほんとどうしていいか分かんないんす・・。
とりあえず無力だということは分かります。